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 筏(いかだ)で急流を下りながら、泡立つ瀬を越え、降り注ぐ水しぶきを体感できる和歌山県北山村の北山川観光筏下りに、今季、初の女性筏師が本格デビューする。山の神は女性だから、女性が山での仕事に就くことは忌み嫌われた――。そんな伝承も今は昔だ。

 5月3日に筏師としてデビューするのは、同県新宮市出身の大野百虹(もこ)さん(21)。600年とされる北山川筏下りの歴史で初めての女性筏師の誕生という。

 大野さんは昨年8月、筏下りを運営する北山村の北山振興に入社した。筏下りのシーズン途中からの就業で、夏の猛暑に慣れることや先輩筏師の手伝いから始まった。

 前職はスポーツジムのインス…

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